ドローンを飛ばしていい場所・ダメな場所|実は“わかっていない人”がほとんどです
- tsasakiflow
- 5月22日
- 読了時間: 3分
こんにちは、BlueDroneの青屋です。
今回は、「ドローンってどこで飛ばせるの?」という、とても大事でよく聞かれるテーマについてお話しします。
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■ 実は、ほとんどの人が「正確に知らない」
街なかや海辺でドローンを飛ばしていると、たまにこんな声が聞こえてきます。
「え?ここって飛ばしていいの?」
「危なくないの?」
「警察に通報したほうがいいんじゃ…」
でも、実際には飛ばしてOKな場所でも、見る人からすると“不安”や“誤解”があるのが現実です。
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■ 町中で飛ばすことはできます(※条件付き)
例えば、しっかりと飛行申請を行い、国交省からの許可・承認を得ていれば、町中でも合法的にドローンを飛ばすことができます。
ですが、通行人の方や近隣の住民からすると、「無許可で飛ばしてるのでは?」と不安に思われることもあるでしょう。
だからこそ運航者は、“見た人にも伝わる”配慮を大切にしています。具体的には:
「ドローン飛行中」と書かれた腕章・ビブス・ヘルメットの着用
飛行許可済みであることを明示した看板の設置
「立ち入り禁止」など第三者が誤って近づかないような注意表示
通行の邪魔にならないよう、補助者の配置や時間帯の配慮
「法律的にOK」と「見た目の安心感」は、別問題。だからこそ、“飛ばしていい”を“飛ばしていいと思われる”へと変える努力が必要だと感じています。
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■ 警察への連絡義務はありませんが…
基本的に、警察に事前連絡する義務はありません。
ただし、道路上から離発着する場合には「道路使用許可」が必要です。
実際に僕が警察署に確認したところ、
「連絡義務はないですが、事前に一報もらえると助かります」というお返事でした。
つまり、義務ではなく“配慮”の領域なんです。
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■ 海岸での撮影でも、関係各所に事前連絡
先日、福島の海岸で撮影したときも同様でした。
一見自由に飛ばせそうに見える場所でも、
港湾建設事務所(海岸管理者)へ企画書・日時・飛行ルートの提出
その後、海上保安部・漁協にも一報を入れる
といった対応をしています。
報告義務はないものの、信頼関係のために必要な配慮だと感じています。
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■ 今後どうすべきか?「慣れてもらう」しかない
結局のところ、ドローンという存在に社会全体がまだ慣れていないのが現状です。
だからこそ、申請・許可をしっかり取りつつ、
「この人たちはきちんとやっている」と思ってもらえるような振る舞いと発信を続けることが大切だと感じています。
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■ 機体性能も大幅に進化しています
昔は「ドローンが勝手に落ちた」という事故もありましたが、
現在の機体は驚くほど性能が良く(全部ではない)、プロペラ1つが壊れても自動でバランスを取ったり、制御を立て直す設計になっています。
むしろ怖いのは「無許可・無登録で飛ばしている一部の人」。
現在では100g以上のドローンは登録義務があり、操縦者の氏名やIDも紐づいています。
つまり、ちゃんとやっていないと“飛ばせない時代”なんです。
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■ ドローンパイロットは“楽ではない”
最後にひとつ。
「ドローンって楽そう」と思われることもありますが、
実は精神的にもかなりの集中力と緊張感が必要な仕事です。
常に周囲を見て、風、建物、鳥、人…あらゆるリスクを想定しながら飛ばす。
しかもFPV撮影などは、視界をモニターに預ける=目視外飛行となるため、さらなる許可や神経が必要になります。
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■ それでもドローンの可能性を信じている
それでも僕は、ドローンという道具が
「記録を未来につなげる力」
「人手不足を補う力」
「魅力を空から届ける力」
を持っていると信じています。
もっと多くの方に、ドローンの本当の可能性と、安全への配慮を知ってもらえるよう、これからも発信を続けていきます。



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