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「赤外線ドローン診断の可能性|講習で学んだ外壁・屋根調査のリアル」

  • tsasakiflow
  • 6月21日
  • 読了時間: 3分

こんにちは、BlueDroneの青屋です。

今回は、先日受講した「赤外線建物診断技能師」の講習について、学んだことや感じたことをまとめてみたいと思います。

■ 赤外線建物診断とは?

赤外線カメラを使って、建物の外壁・屋根などにある「見えない異常」を可視化する技術です。 肉眼では分からないヒビ、剥離、浮き、水の侵入などを、温度の違いから判断できるのが大きな特徴です。

私が興味を持ったのは、「人が触れられない」「足場を組むにはコストがかかる」ような場所でも、ドローンと組み合わせれば非接触・安全・効率的に点検ができるという点です。

■ 活用できる場面は無限にある

講習でも具体的な事例として、以下のような分野での活用が紹介されました。

  • 外壁調査(タイルの浮き、剥離など)

  • 屋根の雨漏り点検

  • ソーラーパネルの異常確認

  • 災害現場での捜索・救助(人の体温を検知)

  • 獣害調査や山林の見回り

ドローンと赤外線を組み合わせることで、建物の安全点検から自然保全、災害支援まで幅広く対応できます。

■ おもしろかった「温度差」の話

とくに興味深かったのが、外壁調査における温度差の利用です。

たとえば、外壁に剥離や浮きがあると、そこには空気の層ができます。空気は周囲のコンクリートやタイルと比べて熱伝導率が異なるため、赤外線カメラではそこが"温度差"として映るんです。

ただし、この温度差をはっきり捉えるには外壁が一度日光で温められていることが重要です。

そのため、外壁調査を行う際には、調査する面に日が当たる時間帯を狙う必要があります。

  • 東面 → 午前中

  • 南面 → 昼ごろ

  • 西面 → 午後

  • 北面 → 日照の少ないため条件次第

つまり、撮影・点検には時間帯のスケジューリングが欠かせないというわけです。

ただ飛ばして撮るだけではなく、太陽の位置、温度差の出方まで考慮してこそ、正確な診断ができる。改めて、奥が深いと感じました。

■ 学んだことと、これから

講習では、解析ソフト、赤外線の基礎原理、関連する法令など幅広く学ぶことができました。試験はまだ数週間後に控えていますが、今のうちにしっかり復習を重ねていきたいと思います。

そして何より感じたのは、「この技術は使う人次第で価値が変わる」ということ。

赤外線カメラは便利ですが、決して万能ではありません。

  • どこを見ればいいのか

  • どの時間帯がベストなのか

  • どうやって画像を解析するのか

これらを判断するのは、やはり現場にいる人間の知識と経験です。

■ 最後に|ドローン×赤外線の未来

今後、ドローン×赤外線カメラによる建物診断は、ますます需要が高まる分野だと確信しています。ただ一方で赤外線ドローンを購入して持て余している方も多々いるそうです(笑)

点検をもっと安全に、もっと効率的に。 そのために僕も、「飛ばせる」だけではなく「読める」「活かせる」パイロットとして、これからも技術と知識を磨いていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ree

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